農に生きる

部会をもっと大きく

鈴木 利往さん 2020年06月22日掲載

 取材に向かう際、ふと空を見上げると雲一つない青空に、新型コロナウイルスの影響で世界が先の見えない不安に覆われている現状と「雲の向こうはいつも青空」の言葉を重ね合わせながら、車を走らせ待ち合わせ場所へ向かうと、利往さんが笑顔で迎えてくれました。
 施設1800坪で奥さんと母の3人でスイカを栽培している利往さんは、「後を継ぐのが当たり前という時代だった」と、高校を卒業と同時に就農しました。ご両親の代ではたばこを栽培していましたが、利往さんの就農と時を同じくして、スイカ栽培を始めたそうです。「スイカを栽培している同級生も多くて、集まったときに話が合うのが良かった」と当時のことを懐かしそうに話してくれました。
 品種は、スイカの特長であるシャリ感や糖度のりが良好な「祭りばやし777」を主に栽培しています。味だけでなく、切ったときの見栄えの良さから、カット売りする小売りや市場からの評価も高いそうです。「新しい品種も試しているが、自分の手との相性も良く、中々変えられない」と笑って話してくれました。
 利往さんは栽培のポイントとして特に「水」を意識していると言います。成長のために与える「水」、品質向上のために制限する「水」のバランスに細心の注意を払っています。「施設栽培だから、露地より管理しやすいが、自分は2果取りをするので、同じ品質になることを心掛けている」と教えてくれました。
 今年度から西瓜部会の部会長を務めている利往さん。近年スイカの作付面積が減少していることに危機感を覚えています。しかし、昨年度販売が好調だったことから今年度増加に転じたことで「やっぱり売れないことにはね」とシビアな現実に目を向け、出来ることを模索しますが、今年は新型コロナウイルスによって、販売情勢の見通しの立たない状況が続いています。それでも「自粛の反動で贈答用などの需要が伸びてくれれば」と期待を寄せます。
 「(新型コロナウイルスの影響で)栽培講習会など、部会としての活動が出来ていないが、部会のブランドを守るためにも部会をもっと大きく発展させていきたい」と力強く語ってくれました。(取材日5月11日)

◎愛知みなみ西瓜部会◎
部会員数  29人
栽培品目  スイカ
出荷計画  76,300ケース

「祭りばやし」を中心に、味と食感を重視した品種を導入しています。また、現地指導や栽培講習会を定期的に行い、部会員の栽培技術の向上、情報共有を図ることで高品質なスイカを生産しています。

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