農に生きる

難しいからおもしろい

井上 知則さん 2018年07月23日掲載

 国道から一本入った道を進むと、ミカンのハウスが並び、柑橘の爽やかな香りが広がるほ場で、作業を行う井上知則さんの姿がありました。
 知則さんは両親、妻と共に約30aのハウスでハウスミカンを栽培しています。栽培品種である宮川早生は糖度が高くて味わい深く、風味に優れているのが特徴です。知則さんは大学卒業後、2年間の会社勤務を経て就農し、11年目になります。「長男の務めとして、家業を継ぐことに抵抗はありませんでした」と話してくれました。「就農して1年目は、わからないことばかりで両親に言われた事をしていましたが、5年目からは水の管理を任され、より良いミカンを栽培しようと思うようになりました」と気持ちの変化があったことを教えてくれました。
 「食味、外見ともに優れたミカンが出荷できたときはとてもやりがいを感じる」と楽しさを語る一方「盆前の出荷ピークはとても忙しく、休みが取れない事は大変」と苦労を語ります。 ハウスミカンは出荷するまでに約8ヶ月掛かります。日々の生育状況を確認しながら作業をします。知則さんはミカンを栽培する上で「摘果作業」と「水管理」のバランスが大事だと話してくれました。摘果作業とは、樹の様子を見ながら、最適な実の数になるように実を減らしていく作業です。「樹によって摘果の仕方も変わってきます。自分の目でしっかりと見極めながら日々の作業を行っています」と真剣な眼差しで語ってくれました。また「水管理」によって糖度も左右されるので、繊細な管理を要します。「ミカンの栽培は難しいからおもしろい」と栽培の魅力を話す知則さん。
 現在、知則さんは伊良湖ハウスミカン部会の部会長を務めています。部会では、酸度0.9度以下、糖度12度以上と出荷基準が定められているため、毎月の酸度や糖度のチェックをしています。1月〜5月上旬までは毎月部会員で集まり、規格の確認を行います。「部会員が6名で少ないですが、週1回集まり、情報交換をして部会員が一丸となりハウスミカンの栽培に取り組んでいます」と部会活動について教えてくれました。
 最後に今後の目標を尋ねると「品質を落とさず、バランスをとりながら収量を増やしていきたいと思います」と意気込みを語ってくれました。

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