農に生きる

自分の納得するものを作り続けたい

石井 孝史さん 2018年08月24日掲載

 灼熱の太陽の下、ハウス一面に広がる輪菊の収穫準備をしている石井孝史さんの姿がありました。
 輪菊部会副部会長を務めている孝史さんは、約3400坪の施設で妻、母、外国人技能実習生4名と共に輪菊の周年栽培に取り組んでいます。栽培品種は初夏から秋にかけて「精の一世」、冬から春にかけて「神馬」の2品種を選定しています。
 孝史さんは23歳で就農し、今年で24年目を迎えます。「20歳から3年間、農業関係の営業をしていました。農業について深く学ぶうちに自分でも農業をやってみたいと言う気持ちになり、就農を決意しました」と当時の気持ちを語ってくれました。初めはバラを栽培してみたかったと語る孝史さん。しかし輪菊の栽培に携わることで「もっと輪菊を極めたいと思いました。まだまだ正解がわからない未知の世界。わからないから作り続ける」と輪菊の魅力に気づいたと話します。
 輪菊の栽培をしていて「納得できるものが栽培できたときは嬉しい」と話す一方「植物を扱っているので細かい目配りが必要になります。環境が違えば同じやり方は通用しない。マニュアル化できないので、失敗を最小限に抑えるような応用力と判断力が大切。まだまだ経験が足りない」と栽培の難しさを教えてくれました。
 栽培していくうえで大切な作業は「植えてから30㎝になるまでが特に大事。初期の水管理や病害虫の早期防除が肝心です」と語る孝史さん。日頃の栽培では、15部屋の施設を管理しているため「部屋数が多いので、ポイントを押さえて仕事をしています。大事な生育ステージには特に目を配り、必要な作業を必要な時に行うように常に気にかけています」と真剣な眼差しで話してくれました。
 輪菊部会では、市場視察研修や月に1回の目揃い会を行い、販売状況や栽培状況などを確認し合い、品質向上に向けて取り組み、部会員同士情報交換を密にし、前向きな努力を重ねています。
 最後に「輪菊の栽培で一番になりたい。そして自分の納得するものを作り続けたい」と熱い思いを語ってくれました。

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