農に生きる

糖度と酸味のバランスが良いことが特徴

樋口 雄一さん 2018年09月28日掲載

 雲一つない青空の下、畑には赤く色づく立派ないちじくの数々。じりじりと焼け付くような日射しの中、収穫作業を行う樋口雄一さんの姿がありました。
 いちじく研究会の部会長を務める雄一さんは奥さんと共に20aの面積で「サマーレッド」と「桝井ドーフィン」の2品種を栽培しています。 雄一さんは元々兼業農家として農業を営んでいました。「いちじくを栽培していくうちに農業に対しやりがいを感じるようになったので会社を辞め、農業に専念することにしました」と話してくれました。
 いちじくの栽培は2月頃から始まり7月下旬から11月上旬にかけて出荷を行います。「色が良く、形の綺麗ないちじくが出荷でき、それに見合った単価がついたときはとても嬉しい」といちじく栽培の魅力を語ってくれました。しかし露地での栽培のため天候に左右されることが多く「雨が降ると成長スピードが進んでしまい、熟度が増してしまうため、作業のペースが崩れてしまう」と苦労もあります。
 いちじくを栽培していく上で病害虫防除には特に気を付けているそうです。また、日頃の栽培の工夫として一つ目は水管理。「シルバーシートを通路に敷くことで水の管理、調整をしています。根で吸った水分は全て実に影響するので、葉の様子を見ながら点滴灌水チューブで行います」と繊細な水管理について語ってくれました。二つ目は風対策。「いちじくの葉は大きいので、風の影響で実が葉で擦れて、傷んでしまいます。そのため、防風ネットでほ場を囲み、誘引して木と木の間隔をあけて対策をとっています」と教えてくれました。 いちじく研究会では目揃会をハウス、無加温ハウス、露地に分け出荷前に行い、規格の統一を図っています。また、月一回の役員会では栽培方法の検討や販売戦略についてなど様々な話し合いを行っています。
 現在の栽培の課題点は「品種の弱点の克服」と話す雄一さん。「主に栽培しているサマーレッドは根が弱く、上段になると変形果が多くなり、出荷が出来ずに収量が増えない欠点があります。それを克服するために、桝井ドーフィンにサマーレッドを接ぎ木するなどの対策を行っています」と課題への解決に向けて話してくれました。
 自身の栽培するいちじくに対し「繊細な水管理もあり、糖度と酸味のバランスが良いことが特徴」と笑顔を見せてくれました。
 最後に今後の目標を尋ねると「規模拡大をしたい」と力強く語ってくれました。

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