農に生きる

良い仲間に恵まれ、今がある

大久保 進さん 2019年03月20日掲載

 ハウスの中は、まるで別世界のような優しい色と匂いに満ち溢れ、その中で作業する進さんの姿がありました。
 「3月、4月は出荷のピーク。スイートピーはとてもきれいな花だけど、この時期だけは悪魔に見える時があるよね」と笑いながら迎えてくれました。
 約300坪の施設でスイートピーを8品種栽培していて、中には進さんだけが栽培している品種もあります。栽培品種は、部会全体で出荷のバランスを考えながら選定していて、「珍しいだけでは希少価値は出るけど、価格も崩れやすいから大量に作れない。オリジナルも大事だけど、部会で取り組んでいることだから高品質な花を安定的に供給し、市場や顧客の信頼を得ることが重要」と語ります。
 スイートピー出荷連合では高品質を維持していくために、荷造りの際の出荷者による検査、集荷場でもJA担当者や部会員による検品を行うなど、品質管理を徹底しています。進さんも箱詰めの作業には細心の注意を払い、荷造りが完了するのが夜中になることも多いとのこと。また、販売面でも積極的な消費宣伝に取り組んでいて、年々販売実績も上がって来ているそうです。「部会長を中心として、部会員全員で盛り上げていこうという意識が高い。自分も負けていられないとモチベーションの向上にも繋がるし、何より仲間意識が高くなる」と嬉しそうに話してくれました。
 進さんは以前、勤めていましたが、15年ほど前、父親が病気になったことをきっかけに仕事を辞め、就農しました。「40
歳を過ぎてからの就農だから、色々大変なことも多かったし、勤めていた方が楽だったと思うこともある。でも部会の仲間が困った時は助けてくれる。おかげで何とか続けてくることができた」と感謝の言葉を口にします。 
 現在奥さんと娘さんの3人で経営している進さん。作業部屋に案内してもらうと、荷造り作業の真っ最中。忙しい中でも会話は途切れません。仲の良い家族の姿がありました。「家族経営だから大きくはできないけど、やれることはやりたい。これから暖かくなって、出荷もピークになるし、シミも出やすくなる。管理をしっかりして、良いものを作っていきたい」と笑顔ながらも強い口調で語ってくれました。

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