農に生きる

環境変化に対応する準備を

鈴木 健二さん 2019年05月20日掲載

花散らしの雨が降る4月としては少し肌寒い日に訪れた牛舎で、温かく迎えてくれた健二さん。両親と兄、奥さんと社員、パート、実習生の17名で酪農を営み、搾り牛約300頭を飼育しています。
酪農の1日の仕事は朝5時半から深夜に至るまで給餌、搾乳、除糞を定期的に行います。動物相手の仕事のため、出産や体調変化など緊急の対応を迫られることも多く、常に気を抜けません。
健二さんは、農業系の大学を卒業し、酪農関係の会社に勤めていましたが、新しい牛舎の建設計画をきっかけに就農を決意しました。就農することについては、「小さい頃から親の仕事を見てきたので、抵抗なく入ることができた」と言います。健二さんの担当する仕事は、業務ローテーションをフォローすることと、事務全般。「牛の世話の大変さは分かっていたつもりだけど、事務の多さは予想外」と笑って話してくれました。
乳牛の飼育について重要なことは、しっかり乳量が取れることであり、そのためには餌が重要になってきます。動物病院にコンサルタントを依頼し、栄養成分を調整して与えているそうです。他にも産後の立ち上がりも、体調の変化が乳量に影響するため細心の注意を払うと教えてくれました。
乳牛は産まれてから搾乳できるようになるまで2年かかります。乳量が多い、病気になりにくいなど、種の掛け合わせを長年の経験で行っていたそうですが、最近では、DNAのゲノム解析により、産まれてきた子牛の乳量、病気耐性などの期待値が分かるようになってきたそうです。また、牛乳を飲むとお腹が緩くなる「乳糖不耐症」の方でも安心して飲める成分を持った牛を遺伝的に分類できるようになり、海外では導入が進んでいるそうです。国内ではまだ定着していませんが、健二さんは段階的に移行することを考えています。
「色々な研究や技術で環境は変わってくる。細心の情報を取り入れて、変化に対応できるようにしたい」と熱い想いを語ってくれました。

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