農に生きる

良いミカンを作る

伊藤 光伸さん 2019年06月20日掲載

5月下旬、訪れたハウスの中は、色付きはじめたミカンでいっぱいでした。
「うちの出荷が始まるのは7月初旬で、まだもう少し先。部会としては6月初旬から出荷が始まるよ」と教えてくれた光伸さん。おじいさんの代から続くミカン農家で、ハウスミカンを栽培しています。
高校を卒業後、農産物販売の勉強ため、市場関係の仕事に付きましたが、父親が膝を痛め、十分な作業が出来なくなったことをきっかけに、就農しました。「長男だったし、いつかは後を継ぐと意識していた。後を継げと言われたことはないけど」と当時を思い出しながら、笑って教えてくれました。
ミカンの栽培は、キャベツやメロンなどとは違い、同じ木で10年~数10年と収穫を続けるため、木の維持管理が重要になります。光伸さんのハウスでは、先々代から続く木も残っており、ほかのハウスより木の間隔が狭く植えられていることが管理を難しくしていると頭を悩ましています。しかし、近くの部会員と情報交換し、アドバイスを受けることで徐々に改善されてきているそうです。
「木は1本1本違う。土壌が違えば、水、温度管理も変わってくる。難しいけど、良いものを作るためには欠かせない」
光伸さんは現在、田原果樹部会の部会長を務めています。「周りの部会員やJA担当者に助けられて何とかやっている」と照れながら話してくれましたが、「自分たちにできることは良いものを作ること。良いものを作らなければ、良い販売はできない。販売はJAに任せ、お互いやるべきことをやって協力していくことが大事」と語る表情は熱意が溢れていました。
部会では、秀品率の向上や情報共有のため週に1回、JA・普及課職員などを交え、糖度検査や栽培・出荷に関する情報交換を行っています。部会が一致団結し、高品質で安定した出荷への努力を惜しみません。
「今年度の栽培は順調なので楽しみ。自然相手の仕事なので、まだまだ気を抜くことはできないけど。」と語る光伸さんの笑顔の中にある真剣な眼差しが印象的でした。

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