農に生きる

農業は自分の仕事

髙橋 晴夫さん 2019年07月19日掲載

どこまでも続きそうな防風林と畑の広がる西山の一画に、収穫を待ちわびるスイートコーンで一杯の晴夫さんの畑がありました。「ここの畑で7反くらいはあるかな」と語る晴夫さんは、奥さんと実習生2人の計4人で、5月から7月にかけてスイートコーンを栽培しています。
学校を出て就農した晴夫さん。農業歴は50年以上になります。「当時は、後を継ぐのが当たり前の時代だった。最初は外でアルバイトをしながら、農業をしていた」と昔を思い出しながら話してくれました。「牛を飼っていたこともあるし、有機栽培のサニーレタスを栽培していたこともある。今は落ち着いたけどね」と笑う晴夫さんですが、今でもそのチャレンジ精神は旺盛です。メインの栽培品種はゴールドラッシュですが、新品種などを毎年試して、より良いものに変えていこうと常に試行錯誤しています。「スイートコーンは品種の盛衰が早い。毎年新しい良いものが出てくる。早く『美味しくて、収量が取れて、作りやすい』3拍子揃った品種が出ると嬉しいけど」と冗談交じりに話してくれました。
現在トンネルスイートコーン出荷連合の代表を務める晴夫さんは、定期的な栽培講習会や目揃い会で部会員同士の情報交換や労力を削減するためにコンテナ出荷の拡大を考えています。「箱出荷では、サイズを揃えるなど、詰める際のひと手間の作業がかかってくる。そこを省いて栽培管理に費やした方がメリットは大きい」と語ってくれました。
「農業はやったことがすべて返ってくる。試行錯誤の連続で極めるのは難しい。今年で言えば、発芽が例年より悪かった。原因は天候ではないかということだけど、播種の時期、間隔、品種の特性を考えて次に活かしていければ」と話してくれた晴夫さん。取材が終わり、お礼を述べると「上手に記事にしといてね。別の畑も見に行きたいから、ここでゴメンね」と晴夫さんは笑って答え、トラックは次の畑に向かって走り出しました。

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