農に生きる

ヘデラをみんなに知ってもらいたい

河合 健一郎さん 2019年08月20日掲載

梅雨の晴れ間の下、青空を切り取ったようなスカイブルーの施設の中で、白い鉢から溢れるヘデラの特徴的な緑の葉が、まるで流れ星のようでした。
ヘデラと聞くとなじみのない方も多いかもしれませんが、星のような葉っぱと垂れ下がった蔓が特徴的で、カフェなどおしゃれな雰囲気の場所で良く見かける観葉植物です。
田原市八王子町にある約1500坪の施設でヘデラを栽培する健一郎さん。ヘデラ専門の農家は田原市では唯一です。お父さんの代で輪菊から作目を変え、ヘデラの栽培を始めました。健一郎さんは、そんな父親の働く姿を見て、後を継ぐことを考え、県立の農業大学校へ進学、地元の農業系の会社に勤めた後、3年前に就農しました。
話を伺いながら、ハウスに入ると思ったより涼しいことに気が付きました。「栽培のポイントは、温度と水の管理。温度は上がり過ぎないよう適温をキープすることと直射日光を当てないこと。水は乾かない程度に適度に与えること。これは買ってもらった後も長持ちさせる秘訣」と教えてくれました。
また、ヘデラの魅力である蔓を上手に活かすため、蔓が伸び始めた段階で編み込むのだそうです。ここで失敗すると良いヘデラが出来ないと健一郎さんは言います。「我が家のヘデラは蔓の長いのが特徴。顧客からのニーズも高いから年々長くなってきた」と笑顔で話してくれましたが、「その分出荷サイクルも長くなっちゃったけどね」と少しだけ胸の内を明かしてくれました。
健一郎さんの栽培するヘデラは3寸、4寸、6寸といったサイズで出荷しています。小さな3寸は、花壇などの業者向けガーデニング用。大きな6寸は店などでインテリア用として販売されています。4寸は、個人観賞用として、ニーズに合わせて今年から出荷を始めました。
別のハウスに入ると、ご家族の方が作業をされていました。お父さんに話を伺うと「自分の代でヘデラを始めたが、時代は変わってくる。息子が良いと思えば作目を変えても良い」と話してくれ、健一郎さんは笑って聞いていましたが、お父さんのいないところでは「今はヘデラのことしか考えていない。もっとみんなにヘデラの良さを知ってもらいたい」と静かに熱い想いを語ってくれました。

◎鉢物部会◎
 部会員数 130人
 栽培品目 鉢花、観葉植物、洋ラン類、苗類
 出荷計画 約850万鉢

鉢物部会では温暖な環境の下、鉢花・観葉植物・洋ラン類・花壇苗など多種多様な鉢物を栽培しています。
アジサイ・ハイビスカス・ポットマム・ポインセチアなど、四季を感じる鉢物も多く栽培しています。四季折々の鉢物を飾り、自宅で季節を感じてみてはいかがですか?

関連リンク 鉢物部会のHPはこちらから

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