農に生きる

良い仲間が絶対不可欠

前田 智彦さん 2019年09月20日掲載

車窓から稲刈りが目に入り、受ける風から秋の気配を感じながら取材に向かうと、智彦さんが笑顔で迎えてくれ、施設の中に入ると大葉の良い香りがフワッと漂ってきました。
智彦さんは1700坪の施設に、ご両親と奥さん、パートタイマー合わせて18名で大葉の栽培を行っています。大葉の栽培は、播種から始まり、セルで育苗、定植するまでに約1か月かかり、定植から出荷まで1~1か月半、収穫は4~5か月ほど続きます。通年で出荷するため、各施設をローテーションさせ、安定出荷できるよう工夫されています。「収穫時期は伸ばせるけど、木が高くなって作業効率が悪くなる」と教えてくれました。
智彦さんは、24歳の時に就農しました。子どもの頃から長男ということもあり、後を継ぐことを考えていたそうです。「親から何か言われた訳ではないけど、そういうものだと思っちゃたんだよね」と智彦さんは笑って話してくれました。
大葉を栽培していく上で大切なことを尋ねると「水や温度管理はもちろん、湿度も病気の原因になるため気を付けている。エアコンなどの設備が整ってきたから、以前に比べ管理はしやすくなった」と教えてくれました。
また、常に変化していく環境に対して情報共有できる仲間がいることが大事だと智彦さんは言います。現在、智彦さんが代表を務める『泉つまもの出荷組合』では、毎週水曜日に定例会を開き、部会員同士の情報交換を行っています。「今こんな病害虫が出ている」「この対策が有効だった」など、情報共有することで、出荷物の品質を高めるだけでなく、部会員のモチベーションの向上にも繋がります。「今は、良い種を作る方法を模索中。組合全員で採種用の部屋を管理しているけど、良い種ができる条件が未知の部分が多くて、その話題で熱く語り合うことも多い」と部会の取り組みについて話してくれました。
智彦さんに今後の目標を尋ねると「規模を拡大したいとかはあまり考えていないけど、良いものを作って大葉の需要を拡大していけたらなと思う。高品質な大葉を必要な時に必要なだけ出荷できるような、信頼される生産者でありたい」と熱い想いを語ってくれました。

◎泉つまもの出荷組合◎
 部会員数 9人
 栽培品目 大葉
 栽培面積 約15,290㎡
 出荷計画 約270万パック
安全・安心で美味しい大葉を消費者に届けるため、食味・香り・日持ち・栄養価の高い大葉を栽培しています。大葉はβカロテンが豊富で老化防止に効果があり、また、大葉特有の香り成分は食欲増進効果があります。

関連リンク 泉つまもの出荷組合HPはこちらから

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