農に生きる

『味』にこだわる

岡田 充弘さん 2020年02月20日掲載

1月中旬。田原の街中を通り、県道28号線の吉胡の坂を下り始めると、遠くに南アルプスの山々が見えるほど澄み渡った青空が見え、お正月気分が抜けきらない心に気合いを入れ直し、教えてもらった道を曲がると、「少し分かりにくいかと思って」と心配して迎えに来てくれた充弘さんの姿がありました。
吉胡で両親と3人、860坪の施設で大玉トマトを栽培している充弘さんは、学校を出てから勤めていた時期がありました。しかし、農業の方が性に合っていると思い始め、24歳の時に就農したそうです。合っていると思った理由を「農業は、天候や相場など、年によって上手くいく、いかないがハッキリとで出る。それを自分の手(技術、工夫)で変化を加えられる。勤めていた頃はそんなことは出来なかった」と答えてくれました。
充弘さんの栽培するトマトはファーストトマトと丸玉トマト。ファーストトマトは、愛知の伝統野菜にも認定され、味も「本来のトマトの味」と消費者にも好評ですが、出荷時期が限定的、栽培の難しさなどの理由から年々栽培する農家が減ってきています。しかし充弘さんは、そんなファーストトマトの限定的な美味しさに惹かれ、栽培を続けています。
美味しいトマトを作るポイントは「水」と断言する充弘さん。単純に水を絞れば味は良くなりますが、生育に水は欠かせません。天候など常に変化する状況の中で管理を行うためには、トマトを自分の目でしっかり観察することが大事と話してくれました。「美味しい時期が限定的なのが魅力だけど、それをいかに継続できるかが重要。食べ物である以上『味』にはこだわりたい。失敗もあるけど、上手くいった時の嬉しさはひとしお。もちろん丸玉トマトも」
将来の目標を尋ねると「規模拡大とかは考えていない。最新の設備も必要最小限に抑えて、なるべく人の手で管理・栽培していきたい。消費者にいつ食べても『美味しい』と言ってもらえるトマトを作りたい」と想いを語ってくれました。

◎JA愛知みなみトマト部会◎
部会員数 125人
栽培品目 丸玉トマト
      TYみそら、桃太郎ホープ、みそら64
     ファーストトマト
      スーパーファースト、レディファースト
出荷計画 丸玉トマト 
      9月~7月 970,000ケース
     ファーストトマト 
      11月~6月 275,000ケース

平成28年4月、田原・赤羽根・伊良湖の3部会統合により発足。”おいしいトマトを食卓へ”を主な活動方針とし、糖度センサーを活用した等級格付け選果を行うなど、ブランド力向上による販売強化に取り組んでいます。

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