農に生きる

出来ることを確実に

荒木 達也さん 2020年07月20日掲載

 ラジオから流れてくる「東海地方梅雨入り」のニュースに耳を傾け、しとしと降り始めた雨にワイパーを動かそうか悩みながら取材先へ向かっていると、道を一本間違えたことに気づき、西山町一面に広がる畑の中を彷徨ってたどり着いた頃には雨は上がり、ハウスに着くと「大丈夫だった?」と荒木達也さんが優しく迎えてくれました。
 達也さんはアールスメロン部会に所属し、奥さんと二人で春先から夏にかけてメロンを栽培しています。面積としては300坪弱の施設1つと決して大きくはありませんが、アールスメロンの特徴である一木一果と同じく、一玉一玉丁寧に育てています。20歳の時に就農したという達也さんは、「就職先の一つとして就農した」と照れを隠すように話してくれました。初めは休みも無く、大変だったと言いますが、ご両親の下で一つ一つ作業を覚え、お兄さんも就農していたこともあり、8年前に独立しました。
 栽培品種は「雅春秋」の一択。理由を尋ねると「他の栽培品目(秋冬期はトマトを栽培)との兼ね合いもあるけど、自分の好みがやっぱり影響してくる。雅の食味の良さと、力強いネット(網目)の張りが好き」と笑顔を浮かべながら教えてくれました。栽培管理で注意していることは、「水」と答えてくれた達也さん。「大きさ、ネット、味全てが水で決まる。施設といっても天候に左右されるので、出荷計画から遅れないよう注意を払いながら出来る作業を確実にこなしていく」と『基本に忠実』をモットーに日頃の栽培管理を行っています。また、理想の品質については「味やネットの張りはもちろんだけど、肥大しすぎないよう2Lサイズにすることを目標にしている」と、こだわりを話してくれました。
 現在、部会の役員を務めている達也さんは、メロンの消費宣伝にも力を注いでいます。この日も『ママごはん』という雑誌の東海地方の特産品を紹介するコーナーの取材と合わせて行われました。「部会のために出来ることがあれば協力したい」と意気込む達也さんですが「人前で話したり、カメラ目線の笑顔も苦手」と苦笑いしながら、田原市のメロンをしっかりPRしていました。
 今年は新型コロナウイルスの影響で、部会の集まりなどが行えず、また販売情勢も不透明な状況が続いています。「メロンは贈答品が中心で影響を受けやすいので心配。でも、今年は生育も順調で品質は良さそう。多くの人に食べてもらって、沈んだ気持ちを晴れやかにしてもらえれば」と想いを語る達也さん。
最後に好きなメロンの食べ方を尋ねると「溶けそうなくらい柔らかく熟したのが美味い」と笑顔で答えてくれました。そして取材のお礼を言い、車に乗るとまた、雨が降り始めました。

◎JA愛知みなみアールスメロン部会◎
部会員数 67人
栽培品目 アールスメロン
出荷計画 92,500ケース

最高の味を追求するため部会員一人一人が徹底した品質管理を行い、糖度・食味を重視した栽培に努めています。渥美半島のアールスメロンをぜひ一度ご賞味ください。

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