農に生きる

農業も趣味も

吉田 雅巳さん 2021年02月19日掲載

 新型コロナウィルスのニュースが連日報道されるようになってから1年が経ち、2度目の緊急事態宣言も発令され、暗い話題が目立つ日々が続く中、訪れた畑では定植作業中の吉田雅巳さんが、マスク越しでも分かるほどの明るい笑顔で出迎えてくれました。
 雅巳さんは奥さんと義両親、義祖母の5人でキャベツを栽培しています。元々は半田市の出身で農家でもなかったという雅巳さん。20代の頃は、朝は趣味のサーフィン、夜は仕事という生活を送り、赤羽根の海にもよく来ていたそうです。30歳の時に仕事を辞め、田原市でサーフィンをしながら住み込みの仕事を始め、そうした中、奥さんと出会い結婚を機に就農しました。「最初は自由にやらせてもらっていた。朝起きて海に行ってから畑に行くと、一仕事終わっていることも多かった」と就農当初を振り返って話してくれました。「当時は『海のために田原へ来たんだから』という想いが強かったけど、言いたいこともあったと思う」と苦笑い。
 就農から約10年、昨年から経営移譲したという雅巳さん。「全部任されたというよりは、役割分担をしている感じ。消毒など義父がやってくれている作業も多い」と教えてくれました。最初は戸惑いましたが、だんだん慣れてきて、考えるのが楽しくなってきたと言います。「前は収穫から箱詰めを一家全員で全ての作業を行っていたが、役割分担の方が効率的だと思い、試してみたら案外いけた。前のやり方がダメな訳ではなく、違うやり方でも出来ることが分かったのが良かった」と胸を張って話してくれました。取材当日も義両親は収穫作業、雅巳さん夫婦は定植作業を行っていました。そしてこの役割分担が、昨今のコロナ禍に適応します。「感染は絶対に避けなければいけない。家には高齢者もいるし(隔離で)出荷できなくなれば生活にも関わる。役割分担は接触リスクを減らすことが出来た」と意外な効果発揮に本人も驚いていました。
 他にも栽培においては、追肥には効果が持続する肥料を使用したり、冬場の北風による弊害を減らすため、中耕を早めに行っているなど工夫を教えてくれました。また、品質クレームや異物混入を防ぐため、箱詰めの際には細心の注意を払っています。
 「時代遅れにはなりたくない」と農業へ懸ける想いを語る雅巳さん。ドローンを使って収穫適期を判断、パソコンを見ながら機械が収穫するという最新IT農家のテレビ特集に感銘を受けたと言います。「テレビは極端だけど、ドローンは効果的に利用できると思う。体が資本なので、機械化などの省力化はどんどん取り入れていきたい」と言葉に熱が入ります。「省力化で出来た時間は、趣味に充てたい。サーフィンは少し落ち着いたけど、今は夕方から行く釣りが楽しみ」と仕事も趣味も全力で取り組み、終始楽しそうに話す雅巳さんの笑顔が印象的でした。

◎常春部会◎
部会員数 382人
栽培品目 キャベツ
出荷計画 約520万ケース

全国でもトップクラスのキャベツ産地として、安全・安心で高品質なキャベツの栽培に努めています。
また、部会内には、研究会(てつコン倶楽部、ペイズリー研究会、サラダっ子研究会、特栽研究会、太陽キャベツ研究会)があり、様々な出荷体制をとっています。

関連リンク 常春部会HPはこちらから

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