農に生きる

困難だから面白い

彦坂 英孝さん 2022年05月20日掲載

田原露地メロン部会に所属する彦坂英孝さんは、奥さんと母親と3人でハウス・露地併せてイエローキングを1町4反、タカミメロンを3反栽培しています。露地メロンを栽培するようになったのは3年前、以前はスイカを栽培していました。
品目を変えたことについて「将来的な経営を考えた結果」だと英孝さんは言います。「18 歳で就農してからずっとスイカを栽培してきたし、周りのスイカ農家の方にも農業のイロハを教わった。感謝の言葉しかないけど、自身と家族の現状と将来を考え『変えるなら今しかない』と思った」と少し複雑な胸の内を明かしてくれました。
イエローキング栽培のポイントを「樹を作りすぎないこと」だという英孝さん。樹勢が強すぎると奇形になったり、糖度が乗らなかったりすることが多いそうです。対策は肥料を抑えることですが、「ただ減らすだけではダメで、前作の肥料が影響している可能性もある。スタートラインがすべて違うので難しいが、それが逆に面白い」と目を輝かせ、試行錯誤の様子を話してくれました。「分からないことは部会の仲間がいつも相談に乗ってくれるから力強い。3年で軌道に乗せられたのも仲間のおかげ」と感謝しきり。
英孝さんは、今年から部会の代表を務めます。「まだ3年目だよ」と笑って謙遜しますが、「イエローキングは買ったその日から食べられるなどのセールスポイントを、自分も作り始めてから知って驚いた。地元の人でも知らないことはあると思うので、もっと世間にアピールするためにも、消費宣伝に力を入れていきたい」と意欲満々。近年コロナ禍で十分にできなかった消費宣伝を違う形でできないか模索しています。「構想はあるけど現実的なのかが判断が難しい。JA担当者もベテランだし、経験豊富な部会員も多いので、判断は任せてアイデアをどんどん出して部会の活性化につながれば良いと思う」。
最後に将来の展望について尋ねると、「将来的に経営可能な体制の整備」と答えてくれた英孝さん。家族だけの経営では、今後体力的に厳しくなっていくと考えています。今注目しているのが農業経営の人材活用マッチングサービスです。「今すぐというわけではないけど、将来を考えて選択肢の幅を広げることは大事」と話します。「私は言霊というのを信じていて、口にする言葉を選んでいる。『無理』というと0%だけど『困難』なら可能性があるからね。将来のために今できることをやっていきたい」と熱く語ってくれました。

◎田原露地メロン部会◎
部会員数 59人
栽培品目 イエローキング、タカミメロン、ホームラン
     ルピアレッド、プリンス
出荷計画 約18万ケース

田原露地メロン部会では、毎回出荷時に生産者ごとの糖度検査を行うなど、品質の維持に努めています。
また、より多くの消費者の方に手に取っていただけるようにPR活動にも力を入れています。

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